タロットで逆位置が出た時の解釈を動画で解説します!
どんなカードでも応用可能な逆位置リーディング動画講座
こんにちは、月森です。
今日はQ&Aコーナーでカードの逆位置の考え方についてメルマガ読者さんの数人の方からご質問を頂いていますので、早速、動画講座にてお答えしていきます。
逆位置の起源
タロットカードの実占では、リーディングする時には、テーブルシャッフルをした場合には必ず、「正位置」と「逆位置」というように、カードが展開されていきます。
この「逆位置」についての考え方を早速お話ししていきますね。
例えば、「悪魔」のカードは「束縛される」というキーワードがありますが、それが逆位置ならば「解放される」というような意味になる、と解釈しますね。
元々のタロット占いの起源に、この「逆位置」の考え⽅はありませんでした。
逆位置の出処をだどっていくと、リーディングの時に逆位置にする読み方のアイデアを出した本があって、そこから広がったと言われています。
でも、世界的に有名なタロットリーダーの方々は、この逆位置をあまり重視していません。
「逆位置」に出たカードも本来のそのカードの性質は変わりませんから、極端にまで逆位置に拘る必要はないのかもしれません。
基本的にはエネルギーが正常か、そうじゃないかの違いですから..
ただ、プロになりたいなら逆位置をスラスラ読めるようになることは必須と思ってください。
プロ占い師は逆位置をどうやって瞬時に読むのか
プロとして活躍されている方や多くのタロット講座は、この逆位置を正位置と⽐較して
「否定的な⾯」
「弱められたもの」
「表面に出ていないこと」
..と解釈している場合がほとんどです。
逆位置を瞬間リーディングする10つのポイント
逆位置のカードの捉え⽅はこの10個にまとめられます。
2. 投影
3. 遅延、困難、得られない
4. 内面的な意味
5. 突破・打開・拒絶・⽅向の変化
6. カードの正位置の意味の否定・⽋如
7. 正位置の意味が強すぎるか弱すぎる
8. 間違った⽅向に進んでいる
9. リトライ・撤回・⾒直し・再考
10. カードの下の意味の強調
それでは、1つ1つ見ていきましょう。
1.障害・抵抗
複数カードを引いた時に周りのカード次第でこの読み方を使います。
2.投影
無意識の中で抑圧している⾃分の嫌な・・⾒たくない・・要素を、他⼈の振る舞いや性格として⾒てしまうことです。
苦手な人は自分の嫌いな部分とかシャドウの部分を映し出す鏡でもあります。
この概念はこれからプロを目指す上で知った方が良いと思うので、興味がある方が多い場合はメルマガでお伝えしたいと思います。
この投影も、複数カードを引いた時に周りのカード次第でこの読み方を使います。
3.遅延・困難・得られない
歩みや進展が「遅い」ことは悪いことではありません。「遅い」のはまだ準備期間である暗⽰かもしれませんし、機が熟していないのかも知れません。
こう読むのは、運命の輪のカードとか、ワンドの8番なんかがそうですね。
4.内的な部分
外に向かう意味よりも、むしろ内⾯に向かう意味と捉えます。
月が逆位置で出たら、今は不安でもこの先は物事の本質が見えて来るし、精神的に安定して来るとも捉えられます。でも、月は満ち欠けするので、周期的に不安と安定が繰り返される可能性も秘めています
5.突破・打開・拒絶・⽅向の変化
カードの絵柄の状況から、離れていくことを意味します。あるいはその状況が過ぎ去った過去のものとなっている意味とも取れます。
月のカードなんかはこの解釈ですね。
正位置が不安、逆位置で不安が解消されるとかになってきます。
6.カードの正位置の意味の否定・⽋如
審判のカードはこれで、正位置なら復活で、逆位置なら復活できないと読みます。
7.正位置の意味が強すぎるか弱すぎる
カードが⽰している正位置の意味から、「強まる」か「弱まる」かの意味になり
ます。
正位置の意味が強まるだと、3番の女帝のカードで、豊かで恵まれてるのにもっともっとって言ったら、それはわがままで傲慢になりますよね。
あと、5番の教皇のカードなんかも意味が強まると、カルトっぽくなりますからね。
8.間違った⽅向に進んでいる
カードの正位置のテーマを間違った使い⽅をしている意味です。
たとえば、魔術師のトリックは人に感動を与えるために使うのが正しい使い方ですけど、騙したらそれは間違った使い方ですよね。実際魔術師のカードの逆位置にはごまかす、騙す、欺くって意味がありますね。
9.リトライ・撤回・⾒直し・再考
カードに⽰された状況で間違っている点を見直して修正すべき時が来ている、と読みます。
10.正位置の時のカードの下側の意味が強くなる
「上」とは天を⽰しています。
「下」は地です。
「上」は精神的・理想的なもので⽬標や⽬指すべきものを⽰していて、
「下」は現実的・⾁体的・実際的です。制限された要素があります。
その代りに、「下」=「地」は安定感があります。
これを⾏動や考えの流れで考えると、「上」にあるものが「下」に向かう場合は、精神的なもの・事が、現実的になることを表しますし、「下」から「上」
に向かう場合は制限された物事が、解放される・発展していくことを⽰しています。
たとえば、「女教皇」 をみてみましょう。
このカードは無表情な女教皇がボアズとヤキンの柱の間にいる絵柄です。
女教皇は知性的な表情で、水のようなドレスを身にまとっていて、宇宙の英知はそう簡単に渡さないわと言わんばかりに門番のように座っています。
対立するもののバランスを取っているとも言えますね。
たとえば、公園にあるシーソーは、両端が釣り合いって水平が保たれると、止まりますね。
女教皇のカードが示すのは対立するもののバランスが取れた時の緊張状態をあらわします。
じゃあ、これが、逆さまになった場合どうでしょう。
水に見えるドレスが上に来ます。
水は感情や潜在意識を表します。
ということはこれが上に来たら感情的になるということですね。
ということは、ヒステリックで扱いづらいというところが強調されるわけですね。
それから二つの対立概念のバランスを取っているのが正位置の意味ですから、カードの正位置の意味の否定・⽋如という考えから見ると、逆位置では、独断と偏見に凝り固まったものの考え方をすることで、真実が見えていないとか、冷静さに欠けるとか、純真な処女性は、極端なほど男嫌いとかにもつながります。
それから、三日月は不完全な女性性を表しているので、これが上に来るということは、人を好き嫌いや自分の感情で判断するという未熟な部分が強く出てしまうというふうに判断できます。
また、逆位置になれば、幕の後ろにある直感、潜在意識、感情を表す海が溢れるので、人生の中の潜在的な可能性を発揮できない、無限の可能性から有限へ、つまり、制限されることを⽰しています。
こんな感じですね。
タロットで逆位置ばかり出た時のリーディング法
他にもカードが全部逆位置で出たらどう解釈したら良いんですかというご質問も頂いたのでお答えしますね。
これは、カードの上と下が入れ替わっていることから、何かがおかしい、そこに不合理なこととか、間違った方向に向かっている要素があると感じ取ってください。
それは、その質問そのものだったり、相談者さんの問題に対する接し方や捉え方だったり、相談者さんと関わっている人との間にある誤解とか、コミュニケーションエラーとか、見えていない真実が表れている可能性が高いです。
もしくは、タロットを引く側が著しく疲れている場合にも逆位置が多いので、この場合は鑑定をお休みしてリフレッシュ後に、質問を変えてカードを切り直すことをお勧めします。
タロットの逆位置解釈で超重要なポイントを解説
そして、最後に重要な法則を1つお話しすると、1枚のカードは、隣接する全てのカードの影響を受けるということです。
こちらについては、応用編としていつかご紹介できたらと思います。
はい、いかがでしたでしょうか。
今回は逆位置の考え方についてお話ししました。
この動画に関するご質問や「こういうことももっと知りたい」っていうリクエストがありましたら、コメント欄に記載するかメルマガのアドレスにメッセージをいただければ嬉しいです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。