タロットリーディング動画講座【節制編】
節制の読み方をはじめから動画講座で丁寧に解説!
こんにちは、月森です。
タロットカード大アルカナ14番、「節制(テンペランス)」の解説をしていきます。
節制の世界観
早速シンボルを見ていきましょう。
カードに描かれている天使は、全ての悪の力を消し去るパワーを持っている「大天使ミカエル」を表していると言われています。
天使が持っているカップには水が入っていて、それを1滴もこぼすことなく上手に注いでいて「バランスを保ちながら、こぼれないように水を移し変え続けていると、いつしか変容の薬の水が出来上がる」という絵です。
カップからカップに水が移動していることから、移動・変化・プロセスを示します。
さらに、足に注目して欲しいんですが、「片足が地上、片足が水面」なんです。
水は「潜在意識、無意識」を表していて、地面は「顕在意識や現実世界」を表します。
「意識だけじゃなくて、無意識の部分も大切にしましょう」という感じですね。
実は、無意識の部分は私たちが思っている以上に大切です。
意識は、無意識90%、意識できる部分がたった10%だけなんです。
人生をもっと輝かせたいのであれば、意識できる部分だけでなくて、無意識の部分にもちゃんとフォーカスしたほうが良くて、無意識の使い方がうまくなると引き寄せの法則が働いて願いが叶うものです。
引き寄せの法則には方程式があります。
(思考×発言×感情×想像×行動)の一致=願望成就
つまり、思考と発言と感情と想像と行動が一致した時に潜在意識は動き、意識と無意識の一致で願いが叶います。
この意識と無意識のバランスが大事で、この奇跡のポーズでバランスを保ちながらずーっとこの水を右左に移動させるのは大変ですから「忍耐」とか「目的意識を強く持つ」っていうキーワードも浮かびますね。
目的意識が強くないと、行動は続けられないですからね。
そして、成功のための行動を続けなければ、変わることはありませんね。
それから、天使がこのポーズをしながら、水を移動させるのには「集中力」が必要ですね。
次に、ここにある「花」ですが、これ「アイリス」という花で「虹の女神」を表しています。
「虹」をあえて植物として描いているのが興味深くて面白いところです。
虹は幸運を表しますが、ずっとは続かない儚さを表しますね。
そして、花もずっとは咲き続けないというところが、虹の儚さとの共通点ですね。
そしてもう1つ面白いのが、山に続くのは「険しくて遠い道」ですよね。
山の先に太陽が出ています。
山は理想や困難を表し、太陽は成功を表しますから、遠い道のりと困難を乗り越えた先に目標は叶う、成功できるという読み方ができますね。
それから遠くに続く道なので、遠距離を示すこともありますね。
だから、就職や転職で恋人と遠距離恋愛になる可能性がある時もこのカードは出ます。
それから、天使の服に書かれている四角形の中の三角形は、肉体の中で目を覚ますスピリチュアル性を示しています。
心理学的に言うなら、この天使はエゴを乗り越えた先に現れる生命のエネルギーを示します。
もっと簡単に言うと、悟りのようなイメージですね。
また、四角形が日常の活動を示していて、三角形はその中で作用するエネルギーを表しています。
つまり、どう行動するかで発するエネルギーが変わり、引き寄せる現実が決まってくることを暗示しています。
14という数字が表す意味
数の解説をしていきますね。
四角と三角のマークは、四角は安定の4、三角は三位一体の3を表し、4+3で戦車の7を示しています。
「14」という数字は、「7+7」で「14」です。
タロットカードの大アルカナの数字に置き換えると、7番の戦車が2台横並びで戦車が走っているイメージを持つと分かり易いですね。
戦車が2台いたら戦力としては強いですけど、前に進もうと思ったら、よほど相手と譲り合わない限り、道が狭いからうまく進まないですよね。
戦車同士が勝手にバラバラのところに行っていたら、兵力が分散されてかえって兵力が分散されますよね。
2台の戦車が、まっすぐ前に進むってことは、調和がとれてない限りできないということになります。
そしてもう1つ「12+2」は「14」ですね。
つまり、「西洋占星術の12星座、太陽暦で1年は12ヶ月..など1つの完成されたもの」という完全な世界2つをうまく調和してまとめていきましょうという感じです。
例えば、2つの世界観を統合していく意味では「顕在意識の世界観と潜在意識の世界観を統合していく」とかですね。
そういう感じで、「2つの異なる完全な世界」を「カップ」は表していますが、異なる世界を調和すると全く新しい価値観が生まることを表しています。
例えば、「A+B=C」という感じですね。
全く新しいものが出来上がります。
つまり、カードの絵でカップの水の移動は、「A」という概念と「B」という概念を組み合わせると、ゆっくりの変化で、全く違うものができるということを表しています。
既存の価値観と新しい価値観を足したら、時間の経過とともにパラダイムシフトが起こるなどもそうですね。
節制が正位置で出た場合の読み方
節制が正位置で出た場合は
・調整をはかる
・両⽴する
・極端に⾛らずに穏やかな解決策をとる
・節度のある⽣活を送る
・白⿊つけず、それを合わせたグレーの部分に答えがある
・集中する
という読み方になります。
節制が正位置で出た場合の読み方
逆位置の場合は、
・白黒はっきりつけすぎる
・バランスが取れない(偏る)
・どっちつかずの状況に置かれる
・集中⼒出来ていない
というようになります。
節度が保てないような不規則な生活になるとか、コンビニ弁当ばかり食べて突然体調不良などの場合もこのカードは出ます。
だから、このカードが逆に出ると、やたら飲み会続き、徹夜続きだったりします。
それから、節制の逆位置は、本当は手放せばもっと良い方向に変わるってわかっているのに執着しているからそこから逃げてはいけないと警告をしている場合もあります。
大きくまとめると、「節制」の逆位置は、気持ちを落ち着かせることと、極端さを避けるべきだと告げるカードになります。
相談者さんへのアドバイス
逆位置が出た時はどうすれば良いかというと、
・白黒はっきりつけようと躍起になりすぎていないか?
・どうしたら気持ちを落ち着かせて穏やかに解決できるか?
・どうすれば、バランスが取れるか?
などを考えると、解決への道が見えてきます。
まとめ
次回は15番の悪魔のカードを解説していきます。
タロットカードを作らせたのは悪魔という説がありますが、このカードにもたくさんの教えが隠されていますので、楽しみにお待ちいただければと思います。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。