タロットリーディング動画講座【隠者編】
隠者の読み方をはじめから動画講座で丁寧に解説!
月森です、
タロットカード 大アルカナ
9番:「ザ·ハーミット (隠者)」
のカードの解説です。
隠者の世界観
まず、隠者とはどんな人かというと
俗世間を捨てて隠れて生活する人のことです。
正しい道は、
周りの雑音を遮断してじっくり
自分の心のはたらきや状態を
かえりみることで見えてくる事を
隠者は教えてくれます。
他人の評価とか
世間体に惑わされるのではなくて、
自分を振り返って出した結論こそが
本当の答えですよね。
私たちは、何か大変なこととか、
辛いことがあると、
目の前の問題にとらわれてしまって、
自分の目指すべきこととか、
本質を見失ってしまうことがよくありますよね。
だからこそ、私たちは常に
自分の目指す位置を見失わず、
その目標を達成している未来の自分から
客観的なアドバイスをもらうことが大切になってくる訳です。
全体像を常に見渡すことが道に迷わない秘訣ですね。
隠者に隠されたシンボルを読み解く
それでは、シンボルを見ていきましょう。
隠者は、
「老人風の男性が足元をランプで照らしている」
カードです。
このカードは実は、「愚者」と似ています。
絵柄の全体的な雰囲気は
暗いイメージで対照的に違いますが、
これから旅に出るという意味では同じです。
それに、愚者の絵柄にも
氷山があって、隠者の絵柄にも
氷山があるのもまた共通点です。
78枚のカードの中で氷山が書いてあるのは
この隠者と愚者の2枚だけなんですね。
隠者が地にしっかりと
⾜を付けているのを観てください。
「愚者」では今にも
歩き出しそうな絵柄ですが、
この「隠者」では⼤地に
しっかりと⽴っています。
安定感や落着きが醸し出されています。
ランタンの⽕は「六芒星」を象徴しています。
六芒星は、正三角形と逆三角形の組み合わせで、
⼈間の可能性、完成度の⾼い物事を表しています。
また「⽕を灯す」⾏為は、
4⼤元素を操る意味もあります。
自分と向き合って、
思考、感情、行動、環境を整えることで、
願いを叶え、周りに影響を
与えられることを示しています。
隠者のマントは、グレーのマントには
もはや虚勢を張る必要の無い状態を暗⽰しています。
そして、全体的な色と絵の暗い
イメージからも判るように、
「孤独」なイメージがあります。
世間から⾝を引き、
じっくりと1⼈になって
考えることが必要な時期もあります。
外に向かうのではなく、
周りの人の声とか雑音を
一切遮断して自分と
向き合うカードと⾔えますね。
自分の内側を見つめ直すことは、
自分探しの旅でもあります。
また、彼には経験から得た知識、
宇宙の法則を知り尽くした
深い知恵があります。
隠者は、ワンド=杖を持っていて、
杖は、知恵を持って導きを与える
指導力を持っていることを表しています。
今までお話ししてきたカードにも、
知性と知恵を表すものはありましたので、
比較していきますね。
1番の魔術師は、人が成長する過程で培う勉強での知識とその応用力のことで学校で見たり聞いたりして学ぶ知性を指します。
2番の女教皇は、人が生まれ持っている本能的な知恵とか、直感に従いながら冷静に物事を論理的に考えて判断する能力をさします。
5番の教皇は、モラルを基準にした導きを表します。
四大元素では、ワンドは「火」を表します。
隠者はワンドの火と、
ランタンの火で2つ
火を持ちますが、
火を2つ持った時は、
卒業するという意味が出てきます。
火を2つ持っているカードは、
大アルカナ21番の世界のカードで、
こちらも完成とか卒業いう意味があります。
隠者の場合、現実世界を卒業する、
今までの自分を振り返るということですね。
このカードからは、人生をかけた
ビジョンに向かいそこで極めるためには、
周りの意見や雑音を一切遮断して、
自分の内側と向き合って、答えを出すことが
必要だというメッセージが聞こえてきますね。
9という数字が表す意味
「9」には「極める」、
「より⾼みを目指す」という意味があります。
東洋でも9は極数と言われていて、極めるが故の孤独を表します。
「隠者」はある程度知恵や経験もあるのですが、
⾃分という⼈間を完成させるためには、
まだ何かが足りないと思っています。
目の前の「現実的なこと」に物足りなさを感じ、
「精神的な答え」を探すためにさまよいます。
それから、はるか昔から
9には魔法の力があると言われてきました。
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 0 |
この表の並びは縦の列を足すと全て9になるんですね。
他にも、9をかけた数字は、単数変換すると、必ず9に戻ってきます。
たとえば、
↓
1+8=9
↓
2+7=9
..という計算式から見ても、
自分を見つめ直し、
原点に立ち返ることが、
目標を叶える秘訣だと
このカードが教えてくれているのが伝わってきますね。
他にも9は「3+3+3」ですね。
3は調和を表します。
なので、精神、肉体、
魂の調和を取るためには、
自分を見つめ直すことが
常に必要だということを表しているわけですね。
それでは、カードの読み方を解説していきます。
隠者が正位置で出た時の読み方
隠者が正位置で出た場合の読み方は、
・メンターを持つ
・雑音に惑わされず自分の信じる道や心の声を探求する
・慎重に一歩ずつ歩む
・物事を俯瞰(ふかん)してみる
・見落としがある
..などと読みます。
※俯瞰(ふかん)とは・・・高いところから物事を見下ろす事です。
たとえば、会社に人間関係がドロドロしていて抜けられなくて二進も三進も行かない状態で人生終わったって考えるほど悩んでる状態だとします。
こいういう時は、その会社での人間関係の問題にフォーカスしすぎています。だけど、その問題を離れた高い位置から見ると、人生のほんの一瞬にすぎない時間ですし、異動を申請するなり、転職するなり、その場はうまく聞き流して、外に自分お居場所を作るとか、方法はいくらでも考えられます。
悩んだ時は一段高いところからその問題をみると、解決するのは案外簡単だったりします。これを、メタ認知思考とか俯瞰して物事を見るという言い方をします。
そして隠者は俯瞰することの
大切さを教えてくれています。
また、秘密や隠し事がある時にも
隠者のカードは出るので、
不倫の恋や略奪愛の時も
このカードはよく出てきます。
隠者が逆位置で出た場合の読み方
隠者のカードが逆位置で出た時は、
・反省しなすぎ
・引きこもる
・経験や知識を活かせずに失敗する
・考えてばかりで全く行動しないので目標を叶えられない
・視野が狭い
・冷静ではなくなっている
・偏屈になる
・人間嫌い
・一人でいることに、不安になる
・秘密がバレる
..などという風に読みます。
不倫してる場合は、
不倫がバレる可能性が高くなります。
隠者が正位置で出た時の相手の気持ち
・様子見をしている(相手の気持ちを探っている状態)
・表には出せないけど愛している
・受け身でいたい
..などと読みます。
隠者が逆位置で出た時の相手の気持ち
・今は心を開きたくない
・そっとしておいて欲しい
・恋愛感情は持てない
..などと読みます。
相談者さんへのアドバイス
では、逆位置が出た時はどうすれば良いかというと、
・ひとりよがり(自分だけが良いと思っている・周りが見えていない状態)になっていないか?
・どうしたらもっと自分を高められるか?
・経験や知識を活かせていない原因は何か?
・きちんと俯瞰することができているか?
・冷静であるか?
・知恵のある人、師匠、メンター、先生、上司、先輩の意見を聞き入れ、それを自分のものとして活かせているか?
などを考えると、
解決の糸口が見えてきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私たちは、深刻に悩んだ時ほど、
問題の原因を追求し、
至らなかった部分を
後悔してしまうものですね。
でも、そんな時こそ、
問題から完全に離れ、
自由な⽴場に身を置くことで、
⾒えてくるものがあります。
離れて、自分を高めることに
集中してみましょう。
そして、あなたにとって、
本当に価値あるものとは
何なのかを心穏やかにして
考えてみましょう。
すると、問題と思っていたことが
実は、成長するために必要な
エッセンスだったということに気づけます。
次回は運命のカードを解説していきます。
このカードにもたくさんの
秘密が隠されていますので、
楽しみにお待ちいただければと思います。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Comment
9の持つ意味には驚きました。
全てのものや全ての出来事には意味があると改めて考えさせられました。
わかりやすい説明で引き込まれます。
ありがとうございます。