タロットリーディング動画講座【教皇編】
教皇(法王)の読み方をはじめから動画講座で丁寧に解説!
月森です。
タロットカード大アルカナ教皇(ザ・ハイエロファント)
のカードの解説をしていきます。
教皇の世界観
まず率直に「教皇」といわれても、
どんな存在なのかピンと来ない方が
多いのではないでしょうか。
私たち日本人の多くは宗教を、
困った時に助けてくれる存在、
教え、導いてくれる存在と
道徳的にとらえています。
でも、同時に特定の宗教に対しては、
あまり熱心ではなく、むしろ怪しいとか
押し付けがましいとかマイナス寄りに
思っている方も多いかと思います。
それは、閉鎖的なイメージ、
価値観を強要される不安、
洗脳されることへの恐怖を
本能的に感じてしまうからかもしれません。
ただ、このカードの解説をするのに、
宗教的な背景の説明があったほうが
理解しやすくなるので少しだけお話ししますね。
昔、ローマ帝国では、二重支配が行われていたといわれています。
ローマ皇帝とローマ教皇の2人によって支配が行われていたんですね。
神聖ローマ帝国には、
精神的なリーダーと物質的な
リーダーの2人いました。
物質的なリーダーはローマ皇帝で、
教皇精神的なリーダーです。
このように二重の支配でバランスを取ってきたわけですね。
教皇を簡単に読み解くためのシンボル解説
それでは、早速シンボルを見ていきましょう。
このカードは教皇が神の啓示を受けて、
堂々とした雰囲気で信者に
説教をしている絵が描かれています。
教皇が来ている真紅の衣服は、
キリストが流した血の色を示しています。
お弟子さんの一人は、
赤いバラの祭服、もう一人は
白いユリの祭服を着ていて、
赤いバラは殉教、白いバラは清純を表しています。
赤いバラと白いユリのモチーフは、
「Ⅰ魔術師」のカードにもありましたが、
これは魔術団体ゴールデン・ドーンの
参入儀式にも用いられるそうなんですね。
教皇は二本の柱の間に座っていて、その後ろは神の世界です。
足元にある2つの鍵は、
天国の扉を開く鍵として
イエスから授けられたもので、
1つは現世的な権威を、もう1つは、
宗教的な権威を示してしているとされていて、
教皇のシンボルにもなっています。
教皇が左手に持っているのは、十字架です。
これは「パパル十字」と呼ばれていて、
1番身分の高い人しか持てない十字架です。
Ⅳ皇帝とⅤ教皇の違いとは?
皇帝は物質的なリーダーで、
教皇は精神的なリーダーで、
どちらもトップです。
5番の教皇は諭して
正しい方向に導く感じで、
ビジネスメンターのイメージです。
4番の皇帝の場合は、
自分がトップに立って成功している状態で、
5番の教皇の場合は弟子たちも同じように成功に導くイメージです。
4番が「自分が成功している成功者」なら
5番が「自分も成功している上に、
弟子も同じように成功させるメンター」
というように捉えていただくとわかりやすいと思いますね。
4番は1人勝ちのカリスマ状態です。
そのカリスマ性や圧倒的な権力に惹かれ
ファンや尊敬して従ってくれる人はたくさんいます。
5番は、自分自身にもファンがいる状態ですが、
信じてついてきてくれる弟子も成功させるので、
弟子の弟子も慕い始めるので圧倒的な影響力を持っているのです。
この二人は同じトップでも全く導く手法が違いますね。
どちらも素晴らしいので優劣はありません。
「5」という数字が表す意味
さて、この「5」という数字ですが、5は、4+1ですね。
「5」は「安定」を表す
「4」の次の数ですから、
集団に対する個の自覚、つまり
アイデンティティーの目覚めを表す数字とも⾔われます。
また、人間の肉体を作り上げているものも表しています。
たとえば、手と足の指は5本ですし、感覚として五感があります。
他にも、5を表すものには「五茫星(ペンタグラム)」があります。
五茫星(ごぼうせい)形は「正義」を表し、護符とかお守りに使われます。
だから、この形自体に「悪いものを弾く」という意味合いがあります。
実は、アメリカの国防総省の
「ペンタゴン」は五芒星(ペンタグラム)から
きているんですね。
なぜ「五茫星形」が守りに適しているのかというと、
形状的に死角ができないからなのです。
ペンタゴンは、国防総省ですから名前の通り
「完全に守り抜く」という意味を込めて、
五角形を表すものにしたんですね。
それにですね、日本の陰陽師家系の家紋は、
全部五芒星なのですよ。
深い意味をここで解説するのは控えますが、
邪気を払わないといけないですので
五芒星を家紋にしていたと言えます。
だから「5」というのは「守る」という意味合いも含まれるわけですね。
以上を踏まえた上で、リーディングキーワードを解説します。
教皇が正位置で出た場合の読み方
教皇が正位置で出た場合の読み方は、
・正しい方向への導きや助言がある
・結婚が決まる
・メンターになる
・メンターに出会う
..などと読みます。
「教皇」は、ざっくり言うと、
教える、導く、精神的なリーダーになるという感じになります。
教皇が逆位置で出た場合の読み方
逆位置が出るとどうなるかといいますと、
・非道徳なことをしている
・偏った導きやアドバイス
・マインドコントロールをする
・ルールを守らない
・人の弱みを握り悪用する
・今、あなたが盲信していることを疑ったほうが良い
・騙されている
..などという解釈になります。
ポジションによって解釈を応用していきましょう。
たとえば、何をやってもうまくいかなくて
辛くて落ち込んで自暴自棄になった時に、
本質から目をそらし、見たくないと思っていれば、
甘い言葉をかけてくれる詐欺師に導かれてしまいます。
自由で楽しい人生にしたいと思っているのに、
それを叶えるための行動が伴わないと、
導きを得られることもできないですよね。
たとえば、サイドビジネスやネットビジネスを始めようとして、
「1日5分パソコンをカチカチクリックするだけで毎月5万円の不労所得があなたの銀行口座に振り込まれる新時代の投資案件、ついに公開!」
という言葉に騙されてしまうのは、
楽してお金を稼ぎたいと考えているからです。
自分が楽したいとかお金が欲しいという
自己中心的な気持ちに偏るからこそ、
罠にはまります。
ビジネスの本質は「価値提供」です。
あなたは、
「稼ぎたい」
「お金儲けのためにやってやろう」
という人からサービスを受けたいと思いますか?
私だったら絶対に嫌ですし、受けません。
逆に信じてついて来てくれる人のために
自分の持っているスキルや経験、
知恵を持っている教皇の正位置のような
「師」のためなら喜んでお金を払って教えを請います。
ビジネスをするときは、
あなたがお客さんだったら、
今のあなたについて行きたくなるか
どうかを考えれば、うまくいくかどうかは明白です。
教皇が正位置で出た時の相手の気持ち
・尊敬している
・精神的に安心する
などと読みます。
教皇が逆位置で出た時の相手の気持ち
・信じられない
・気持ちを操りたい
などと読みます。
法王(教皇)のカードが逆位置で出た時の対策
逆位置で出てきた時のアドバイスとしては、
今の考えが思い込みの可能性があるので
俯瞰して冷静に考え直すように勧めいくことが大切です。
教皇のカードは、自分の思っている不安、
恐怖と向き合い、本当に求めていることは
何かを自分の心の声に聞いてそれを叶えるためには
何が必要なのか考えて行動すれば、
あなたが思ったように導かれるのだということを教えてくれています。
誰でも、どん底に陥って、
不安で希望が見えなくなった時に、
占いとか宗教とかカリスマ性のある凄い人、
メンターに頼りたくなりますよね。
もちろん、信じることは、
大切ですし、信じることで
救われることもあります。
でも、その時に自分に目標や
これっていう自分軸がないまま、
盲目的に信じてしまっては、
騙される可能性も出てきます。
逆に、信じるか信じないか
自分で選択して決断すれば、
自分で自分のねがった未来へ導くことが出来る、
つまり、あなた自身が教皇になって正しい方向に
ナビゲートできるということをカードは教えてくれています。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Comment
カードの意味することが、深いです。
太一さん
いつも、ありがとうございます。
カードには
潜在意識より深い
生まれる前の記憶に基づいた
シンボルが複数隠れています。
なので、深くなるのですね。
ぜひ、繰り返し学習で
学びを深めて見て下さいね^^
ありがとうございます。