タロットリーディング動画講座【星編】
こんにちは、月森です。
タロットカード、大アルカナ17番、星(ザ·スター)のカードを解説していきます。
星の世界観
「星」は前の16番「塔」と打って変わって明るい希望に満ちた絵ですよね!
これは、「星」というか「希望の星」という感じです。
「希望」のカードだから、とてもいいカードです。
これは「ゼロから1が立ち上がってくる」というカードですね。
何もないところから、一抹の希望が見えてくる。
だから達成されるわけじゃないんですよ。
希望の光が見えるだけです。
シンボルを見ていきましょう。
裸の乙女が足を地面と水面につけています。
これ、節制のカードでもそうでしたよね。
でも、星の場合は、水に足が置かれています。
この奇跡的なポーズが何を意味するかというと、水は私たちが意識できないこと、つまり潜在意識を表しますから、それをかき混ぜたり波立てたりできたとしても、本当に踏み込んで中に入ることはできないということを表しています。
地面は意識できること、つまり顕在意識を表します。
裸の乙女は「意識と無意識」っていうのを使ってますね。
「節制」のときみたいに、足を地上と水面、両方に置いています。
そして、この裸の乙女は、命の⽔を⼆つの⽔差しから同時に均等に、惜しげもなくジャージャーと万物の意識の池と⼤地に注ぎこんでいます。
節制のときは「1滴もこぼさないように2つのカップの間を行ったり来たりさせていた」のですが、これは、無限大に流し込んでいます。
だから、自分の好きな事だけに気持ちを注げるというように読む事もできます。
この⽔差しには無限の命の⽔が⼊っていますから、惜しみなく分け与え
ていることが希望そのものだということを表します。
池の⽔は⼼(内面)で分かること、⼤地は五感(外面)でわかることを表しています。
2つの⽣命の⽔をバランス良く注いでいるので、感情と感覚の統合を表しています。
星は想像力を使って、オリジナリティーのある発想ができる、新しいものを作り出せることを表しています。
ドンドンと希望の光が見えて来るんですね。
上の方の「星」は、「八茫星」なんですね。
黄色の⼋茫星は、宇宙エネルギーを表します。
あと、黄色だから「上昇志向」ですね。
やる気はあるし、希望にも満ち溢れているんです。
だけど、星が出る時間は…夜ですね?
ということは時間がかかるっていうことなんです。
「夜」のカードは達成までに時間がかかるという事を覚えておいてください。
そして、8という数から、運命の輪の車輪のスポークも8本なので、万物のエネルギーを表しているものだっていう連想ができますね。
それを取り囲む7つの星があります。
この星の数と女帝のネックレスの数が一緒でしたよね。
実は女帝と、星にいる乙女は親子だと言われています。
仮説ですが、星の裸の乙女が、死と再生の女神のペルセポネで、女帝が豊穣の女神デメテルだと言われていますね。
なので、星のカードと、女帝のカードが出たら絆とか、結びつきが深いっていうように読みます。
星たちが何を表しているのかというと、真ん中の大きな八芒星が「宇宙エネルギー」だとすると、周りの7つのものが「7つのチャクラ」といわれています。
人間には7つチャクラがあると言われていますが、7つのチャクラが開いて、宇宙真理からいいエネルギーを持ってきた、「引き寄せの法則が働いて願いが叶う」などというように捉えます。
前回の16番の「塔」と⽐べてみましょう。
「塔」では壁で囲まれていましたが、「星」では壁も何もかも取り除かれ、裸の状態です。
この裸は⼈間の持っている純粋な精神そのものを表します。
だから、
“希望は塔の中にあるのではなく、外に求めるものでもなく、自分の内側にあるもの”
..という教えですね。
ちなみに後ろにいる鳥なんですけど、これが「トート神」の化身、「イビス鳥」で、創造性(クリエイティビティ)を表します。
ここでも、女帝の生み出す力と関連性がありますね!
17という数字が表す意味
それでは数の解説をしていきます。
星のアルカナは、17番目です。
17は、1 + 7=8なので、8の力のカードと関連がありますね。
力のカードは、自分に打ち勝つ力と信念を表していました。
星に表される希望を実現するには、誘惑や雑音に惑わされずに、自分の軸を持ってブレない信念を貫く、強い精神力が必要なんですね。
逆に、静かでゆるぎない確信を与えるものが希望だとも言えます。
このアルカナも強い精神性を表わします。
星が正位置で出た場合の読み方
これが正位置で出ると、
・ゼロから1への希望が見え始める
・自分の好きな事だけに気持ちを注げる
・今進んでいる道に希望の兆しが見える
・無償の愛を注ぐ
・何か物事にどっぷり浸かる
・インスピレーションが沸き、それが成功へとつながる
・憧れる
・信念を持つ
・目的意識 を持つ
・才能
..という意味になります。
遠くで輝いている星なので、遠い目標、憧れだからこれから実現していくという感じです。
星はスター的存在だから憧れっていうように連想できますね。
あと「愛情を注いでいる」って感じなんですよね。
「裸の女性が、水をず~っと流している」っていうのは、「無償の愛をどんどん流していてくれる」みたいな感じで、愛情を注がれると、希望の光って見えてきますよね。
愛があれば、絶望から救われますよね。
あとは、星から連想を深めると衛星になるので、インターネット関係を表すこともあります。
星が正位置で出た場合の読み方
まず、パッと見た時、どう感じますか?
希望の星が下にいっちゃってますよ。
そもそも、希望って空を見上げるイメージじゃありませんか?
「希望の星が下にいる=お空を見上げても希望がない=希望を⾒失いかけている」
となるわけですね。
しかも水を注ぐのが希望あふれる感じだとしたら、逆さまだったら、絶望感とも捉えられますね。
本来水は上から下なのに逆位置では、自然の摂理に逆らうという事から、エネルギーがスムーズに流れていない状態とも読み取れます。
逆位置になるとどうなるのかというと、
・失望
・絶望
・目先のことしか見えない
・目標が定まりきらない
・希望が見えなくなって不安になる
・情を注ぎ過ぎ、浮気に発展する
..になるんです。
池の水も、水瓶からの水もジャージャーこぼれちゃって雨のようになる、つまり悲しみの涙になるという感じで読み解いていきますね。
希望が見えなくなった時って結構辛いですよね。
たとえば、ビジネスをする時も初めはわからない事だらけでやってもやっても全然上手くいかないし、貯金残高はどんどん減ってジリ貧になるし、でもやらないと、お金は入ってこないし、お金が入ってきても、本当に少なかったりして、公務員止めたなんて、人生詰んだ、止めないほうが良かったんじゃないかと、絶望した事もありました。
まさに、1年半くらいは、この「星の逆位置」の状態でした。
もう、やってもやっても「ゼロイチ」が立ち上がらないわけですよ。
良質転換の法則で、やれば大丈夫と思って行動の量を増やしても全然ダメで「才能ないのかな」と何度も落ち込みました。
目先の結果ばかり追い求めて、長期的なビジョンが見えなくなって悲観的になったりとか。
だから、感情のアップダウンが激しかった記憶がありますね。
もしくは、この「水」というのが「涙」の役割を表すといわれていて、逆位置の場合はですね、「涙が止まらない」という意味にもなります。
「絶望にくれたりして、涙が止まらない」とか。
「今まで頑張ってきたのに、全部水に流れていってしまう」とかいう感じになります。
星の正位置の状態は、心に正直に行うことでどんなことも叶えられることをあらわしていますから、逆位置の時は「本当にやりたいならやれば良いけど、それ、本当にあなたの心が求める事なの?偽のやりたい事なんじゃない?もう一度ちゃんと見直せば?」と、潜在意識から問いかけられていると考えると良いですね。
そして、願いが叶わない時、目標が叶いにくい時は、目の前の不満にとらわれたり、周りの雑音が気になっていることが多いですね。
それは、確固たる自分がなく、自分の事を信じていないからそうなってしまいます。
逆位置で出た場合は、世間の目が気になったり、目先の不満にとらわれたりします。
その他にも、「浮気」というキーワードを目にすることもありますが、これは何故かと言うと、「目先の欲にとらわれてしまうから」なのです。
逆位置が出たらキツいのが「スター」ですけど、正位置が出たらかなりいいですね。
逆位置の場合、「へぇ、絶望か!よし暗記」と思うんじゃなくて、実際に経験してみることが一番の収穫になります。
「ゼロから1が立ち上がる」の逆なので、「もう立ち直れないんじゃないか」ってくらい辛いですが、この経験がまた、大きな希望を生み、行動して自信をつけ、継続すれば成功につながるんです。
そして、その辛かった経験を乗り越える体験談が誰かを勇気付ける希望になるという事を忘れないでくださいね。
相談者さんへのアドバイス
逆位置が出た時はどうすれば良いかというと、
・あなたが本当に望んでいる事は何?・どうして自分を信じられないのか?
・なぜ周りの評価ばかり気にしてしまうのか?
・感情のバランスがとれているか?
ということを考えると、解決の糸口が見えてきます。
まとめ
希望と絶望は表裏一体ですね。
絶望した時は自分の心にもっと正直になってみると良いと思いますね。
自分が自分を一番信じてあげられるようになった時、
必ず、希望の光が出てきます。
はい、いかがでしたでしょうか。
次回は18.月のカードの解説です。
このカードは人物がいないことが最大の特徴です。
希望を持った後の不安、誰でもあると思います。
このカードの解説も楽しみにお待ちいただければと思います。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。