タロットリーディング動画講座【審判編】
審判の読み方をはじめから動画講座で丁寧に解説!
こんにちは、月森です。
タロットカード、大アルカナ審判のカードの動画解説です。
審判の世界観
審判のカードに描かれている天使は、大天使ガブリエルと言われています。
大天使ガブリエルがニガヨモギのラッパを吹いて、死者を蘇らせている様子を描いたのがこの審判のカードです。
これは新約聖書の「黙示録」がモチーフになっていて、「ニガヨモギのラッパを天使が吹き鳴らすと、死者が甦る」というようにいわれます。
だから、絵でも亡くなった人が棺桶から出てきて生き返ってます。
棺桶は、古い自分を表していて、死んでしまいたいと思うほどの辛い苦しみを乗り越えて、その経験すらもありがたいことだったとか良かったって思うようになれた精神的に高いレベルの新しい自分に生まれ変わった姿として現れています。
青い空は、良い方向への変化とか、これから見通しが良くなることを表しています。
ちなみに、このラッパについている「旗」は「ギリシャ十字」です。
つまり、「救済」の十字です。
人を救うための「救済」がシンボルとして描かれています。
女教皇でも同じ十字架が付けられていたのでものすごく関連がありますので、数の説明のところで詳しくしていきますね。
でも、残念ながら、すべての人が、このカードが出てくることによって復活できるとか、再生させられるかというと、そうは問屋が卸さないんですね。
未来っていうのは、過去と今やっている事の積み重ねでしかありませんよね。
だから今までの努力や苦労を乗り越えた経験、向上心を持って成長していこうという頑張りとか行いに応じた審判が出てくるという意味です。
ですから、何あると人や環境のせいにしてしまったり、自分は変わらなくて良いから相手に変わってほしいという考えを持っていたり、人任せの依存思考だったり、成長しようと努力を怠った人というのは、しっかりジャッジされて、復活できないように振り落とされてしまうという、厳しいカードでもあります。
名前が「審判」ですからね..
ただ、復縁の時は、これが正位置で出たら、努力の末にですけど復活する可能性がものすごい高くなります。
別名「復縁カード」と言われます。
復縁するために、執着を手放して、文句は言わずに全てに感謝して、本当に努力して、自分の感情コントロールの方法を身につけて、悪い部分は直して、全ては自分に原因があるって考えて向上心を持って、人格を磨いて、外見も魅力的になったら、ほぼ、惚れ直されます。
むしろ、もっと良い出会いが来る可能性も高いです。
また、仕事や私生活で、今まで頑張ってやって来たけど駄目だったことが、今ならもう一度復活して前よりもできるようになると言うような、ステップアップの意味もあります。
それは、今まで自分がどれだけのことをしてきたか、その結果が顕著に表れるカードです。
でも、努力してきた人には「生きていて良かった」と思う瞬間がもうすぐ訪れるので、救いになるカードですね。
20という数字が表す意味
数の解説をしていきます。
まず、20は自分でコントロールできない変化を表す数です。
神の采配みたいのものです。
そして、20を分解して足すと2になります。
2は女教皇ですね。
女教皇のカーテンの後ろには、海が見えましたね。
海は潜在意識を表していました。
棺桶は古い自分を表しますが、それが海の波の上で開いているということは、自分の殻を破って新しい可能性が開いて大きな変化が起き、ステップアップして再スタートしていくということになります。
さらにこれは20は、10×2=20 ですね。
これは、与えられた使命を乗り越えたことで女教皇の隠された宇宙の叡智や、運命の輪の中に隠された秘密を理解していくことになります。
女教皇は「宇宙の英知はそう簡単に渡さないわ」とベールで隠していましたよね。
運命の輪で宇宙の英知を勉強し始めたわけですが、それを20番で理解したというニュアンスですね。
審判が正位置で出た場合の読み方
それではカードの読み方を解説していきます。
審判が正位置で出た場合は、
・乗り越えたことの結果が出てくる・復活する
・復縁する
・救いがある
・眠っていた才能が呼び起こされる
・再生する
・ステップアップする
..というような読み方になります。
特にこれは正位置で出ると、ステップアップの意味合いが強いですね。
以前チャレンジして駄目だったことが、いま、再チャレンジで上手くいくというような、そういうポジティブな意味になりますので、是非再チャレンジをしてステップアップをしましょうということになるんですが、ステップアップするということは、試練を乗り越えていかないといけないので、楽ではないです。
でも、それを乗り越えた先に救いがあると思うと頑張れますよね。
速攻で結果が出るわけではなくて、今まで積み重ねてきたことがステップアップするというようなイメージです。
あくまで、努力した先の成就です。
今までやって来たこと、基礎・基盤があったからこそ、その上に登っていける、そういうようなステップアップのカードになります。
たとえば、634mある東京スカイツリーを建てるには、基礎工事が50m必要です。
見えない部分の地盤がしっかりしてないと、地震が来たら崩れ去りますよね。
これと一緒で、見えない努力があっての初めて目に見える結果が出てくるということです。
全てにおいて、土台が大切です。
そして、審判という言葉の通り、頑張ってこなかった方は、これによって、見合った通りの結果を味わうことになります。
一回きりの人生です。短期的な得ではなく長期的な得を考えて行動を選択したいですね。
審判が逆位置で出た場合の読み方
逆位置になると天使は下に行っちゃって出てこないので、
・復活できない
・まだ成長できていない
・堂々巡り
・よくないと感じる結果の知らせが届く
..という風な読み方になります。
基本的には、絵の通り、「天使が下に行く=ラッパを吹かない=復活できない」ということを表しますね。
努力したから天使が救済のために出現するわけで、努力しないなら救ってくれません。
審判の逆位置は、今のままだと恋なら復縁できないですし、片思いなら当たって砕けます。
仕事ではステップアップ出来ないとか、もう一回再チャレンジでトライしても、内面的な成長が無く、実力が以前とあまり変わっていないせいで、ステップアップは厳しい、という読み方になります。
審判が出た時のアドバイス
逆位置が出たらどうすれば良いかというと、
・どうしてステップアップできなかったのか?・ゴールを明確にしてたどり着くための細かいステップを考えて、1つ1つ抜かさず着実に努力し続けてきたか?
・周りの助けを受け入れているか?
・成長しているかどうか?
..などを考えると、解決の糸口が見えてきます。
一言で言うと、自分の内面の成長しかないです。
まとめ
環境とか人のせいにしているうちは、何事でも成功出来ません。
タロットカードの番号も20番に来てますので、かなり人間の奥深い部分に迫ってきていて精神性の強い成長が求められます。
今までやって来たことにジャッジが下されるという成熟したカードですので、裏技とか簡単そうなことや小手先のことではステップアップできません。
しっかりと、今までなぜ駄目だったのか、どうすれば良かったのか、これからどうするのか、自分と向き合って実力をつけていくということをしないと、逆位置は正位置にならないという風に解釈をしてください。
つらい現実を良い方向に変えるには、「気付き」と努力は不可欠です。
たとえ、耳の痛いことでも受け入れる覚悟を持ったとき、救世主が現れます。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。